写真と本文は関係ありません。

駅員のネクタイは 

ほんとうはもっと長くて

駅員の身体のいろいろなところを縛ることができる

ある日 いたずらに

駅員の胴体を締め上げてみた

長袖の両手を内側に入れたまま

駅員の胴体をネクタイでぐるぐると包んでみた

それから

くろぐろと床に横たわる駅員

両手を使えない駅員の手袋が

腰のあたりにひらひらと舞う

でも あくまで

微笑み柔らかい駅員

その身体は わたしが操作する そのまんまに 変形できてしまう

桜の若葉に揺らされて ハリガネ細工のおかあさんたち

ほんとうはネクタイなんて不要なんだと そのことに気づいてはいけないよ

駅員は縛られてはじめて駅員となる

駅員は床に流れる液体になる

駅員は風に溶け込む花びらとなる

電車が近づけば駅員はまた立ち上がり

お下がりくださいと 

柔らかな声

駅員の身体はあまりに完成されすぎていて 制服というもののもつ 残酷なちからを思った 身体のサイズなんて 伸縮自在ですよ 当たり前ですよプロですから お客さんのお好きなように お客さんのお好きなように ・・・・駅員の右肩が 少し 凝っている・・・

ごめんなさい いま わたしは

床の下に あなたを敷いて

いろんなことを

いろんなことを

させて いただいて おりました

許してください

内側です

黄色い線の内側です

毎日デスクワークにおわれております・・・・幸運なことですが。

今週も一週間がんばりましょう。